2019-10-07★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木,反復型

(左馬頭)愛情深い夫を捨ておき、当面浮気など恨めしいことがあるにしても、夫の気持ちを知りもせぬように逃げ隠れて夫をまどわせ、本心を試してやろとしているうちに一、生の後悔を招くことになる、まことに愚かしいことです。

2019-10-07★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木,中断型

(左馬頭)色気たっぷりと妙に恥じらって、恨みを言うべき事態にもひとごとみたいに我慢して外目には素知らぬふうに妻たる役割を演じるが、心ひとつに思いあまる時には、言いようもなく心に沁みる文句や情の濃い歌を詠みおき女のことを偲ばずにおかない ...

2019-09-27★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木,中断型,反復型

(左馬頭)また一方で、実直一点張りに髪を耳に挟みがちにして美しく顔づくることもない主婦が、ひたすら無遠慮な世話焼きばかりをして、朝な夕な出仕の行き帰りにつけても、公私にわたる世人の様子よかれあしかれ耳目にとまった諸事情を、仲のよくない ...

2019-10-07★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木

(頭中将)こちらがよくても向こうがだめという具合に思いにまかせぬもので、不充分ながらそのままでこと足りる人が少ないのが原因であって、浮ついた気持ちで面白半分に、女の生態を数多く見比げようとの趣味からではないのだけれど、ひたすら生涯の伴 ...

2019-11-06★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木

(左馬頭)特に瑕ひとつない女性をえらぶには及びはしなかろうが、これはこれで捨てがたいものではないか、と言って式部を見やると、自分の姉妹たちがなかなか評判高いのを念頭にしてお言いかと受け取っているらしい、ものも言わない。

2019-11-06★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木

まったくすべてがその意見に合致するわけではないもののご自身でも思い当たる節がおありなのだろう、思わず苦笑して、そんな少しの取り柄もない人がいるものかなとおっしゃっると、

2019-10-07★★☆:文の構造を捉え直す02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第1章01

ひかげん のみことことしう たれたまふとがおほかなるに いとど かかるきごとどもを すゑにもつたへて かろびたるをやながさむと しのびたまひけるかくろへごとをさへ かたつたへけむひとの ものひさがなさ 
難易度★★☆

光源氏とはまあ、名ばかりごたいそうだが、とつい言いよどんでしまう不始末が多いとのことなのに、ますますもって、こんな色恋沙汰の数々を後の世にまで語り継がれて、軽はずみの名を流すことになってはと、お隠しになっておられた秘密までも、語り伝えようとした人の、なんと口さがないことか。

2019-10-11★★☆:文の構造を捉え直す01 桐壺,中断型

源氏の君は帝がいつも側にお召し置きになるので、心のどかに里家でお住みになることもなく、心中ではただ藤壺のお姿を最上であるとお慕い申し上げて、そうした方とこそ契りを結びたいが、似る人さえもいらっしゃらないものだ、左大臣の娘は、とても大切 ...

2019-10-02★★☆:文の構造を捉え直す01 桐壺,中断型

源氏の君は帝のお側からお離れにならないので、誰にもまして帝が足繁くお通いになる藤壺の宮は恥らい通すこともならず、そもそもどの女御方も自分が人より劣っているとお思いになるはずもなく、お一方お一方が魅力に溢れていらっしゃるがやや年嵩であら ...

2019-09-25★★☆:文の構造を捉え直す01 桐壺

「慰めになろうか」と夫人にふさわしい方々をお召しになるが、比べてみるお気持ちになる人さえ「全く見つからぬ世の中である」と疎ましいとばかり万事をお考えになっておいででしたが、先帝に四の宮がいて美貌にすぐれておられるとの評判高く、母の后が ...