また絵所に上手多か 087

2019-11-06☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第6章05

またどころじやうおほかれど すみがきにえらばれて つぎつぎにさらにおとりまさるけぢ ふとしもかれ 
難易度☆☆☆
(左馬頭)あるいはまた、宮中の絵所には名人がたくさんいますが、主任である墨書きに選ばれる場合でも、序列通り上手い下手の差など少しも見分けがつかないながら、

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:絵師主任

  • また絵所に上手多かれど》A
    (左馬頭)あるいはまた、宮中の絵所には名人がたくさんいますが、
  • 墨がきに選ばれて 次々にさらに劣りまさるけぢめ ふとしも見え分かれず》B
    主任である墨書きに選ばれる場合でも、序列通り上手い下手の差など少しも見分けがつかないながら、

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:しも見え分かれず/三次

また絵所に〈上手〉多かれ 墨がきに選ばれて 次々にさらに劣りまさる〈けぢめ〉 ふとしも見え分かれず
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

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語彙編

また

木の道の匠で言えることは、絵師の世界でも言える。

絵所に上手多かれど

宮中の絵師には名人が多いが、その中で墨書きに選ばれるのは一人だけである。では、墨書きに選ばれた絵師と、選ばれなかった絵師たちとの間に、格付け通りの腕の違いがあるかというと、ぱっと見、目に見える差は見えない。

墨がき

作品ごとのリーダーで、最初に墨で絵の輪郭を描き、彩色の指示を弟子筋に伝え、最後に輪郭を墨で描きなおす。

次々に

入門者から格付けが厳格にあり、そのランク通りに。

けぢめ

差。

おさらい

また絵所に上手多かれど 墨がきに選ばれて 次々にさらに劣りまさるけぢめ ふとしも見え分かれず

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