馬頭物定めの博士に 083
解読編
帚木 原文 現代語訳 第6章01
馬頭物定めの博士になりてひひらきゐたり
難易度☆☆☆
難易度☆☆☆
左馬頭は物定めの博士となってまくし立てている。
解釈の決め手
物定め
物のよしあしを判定すること、具体的にはこれからなされる、指物・絵・書の優劣の判定ならびに人の情の判定。
ひひらき
馬がいななくことで、左馬頭が得意げに話すことを、その名前にかけた語り手の揶揄。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:左馬頭
- 《馬頭物定めの博士になりて ひひらきゐたり》A
左馬頭は物定めの博士となってまくし立てている。
直列型:A
- A:A
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:になりてひひらきゐたり/一次
〈馬頭〉物定めの博士になりて ひひらきゐたり
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
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おさらい
馬頭物定めの博士になりて ひひらきゐたり
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