思ひ立つほどはいと 069

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第5章08

おもつほどはいとこころめるやうにて かへすべくもおもへら 
難易度☆☆☆
(左馬頭)思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:

  • 思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて・世に返り見すべくも思へらず》A・B
    思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:も思へらず/三次

〈[女]〉思ひ立つほど いと心澄めるやうにて 102に返り見すべくも思へらず
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 「はべりし/02-066」「ことなり/02-066」「ことなり/02-067」「なりぬかし/02-068」「思へらず/02-069」「など言ふ/02-070」「うちひそみぬかし/02-071」「見たまひつべし/02-072」「漂ひぬべくぞおぼゆる/02-073」と短文で現在形が用いられている。事実を積み重ねることで説得力をもたせるゆく語り口である。
  • 102「世に返り見すべくも思へらず」:文の終止

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語彙編

思ひ立つ

出家を思い立つ。

世に返り見す

世間に立ちかえる。還俗する。

おさらい

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

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