みづから額髪をかき 071
解読編
帚木 原文 現代語訳 第5章10
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
難易度☆☆☆
難易度☆☆☆
(左馬頭)自分でも剃髪した額髪をかき探り耐え切れず心細くなると、つい顔をしかめ泣き顔になって。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:女
- 《みづから額髪をかきさぐりて・あへなく心細ければ・うちひそみぬかし》A・B・C
自分でも剃髪した額髪をかき探り耐え切れず心細くなると、つい顔をしかめ泣き顔になって。
直列型:A<B<C
- A<B<C:A<B<C
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:ばうちひそみぬかし/二次
〈[女]〉みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
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語彙編
額髪
出家して短く切りそろえた前髪。
あへなく
我慢しきれず。
うちひそみ
顔をしかめる。女性としてしてはいけない行為。
おさらい
みづから額髪をかきさぐりて あへなく心細ければ うちひそみぬかし
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