おほかたの世につけ 048

2019-10-08☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第4章02

おほかたのにつけてるにはとがなきも わがものとうちたのむべきをらむに おほかるなかにもえなむおもさだむまじかりけ 
難易度難易度☆☆☆
(頭中将)普通のつきあいをする分には難がなくても、妻として信のおける人を選ぶとなると、多くの女性から選ぶにしてもこの人と思い定めることはなかなかできないものです。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:女(交際対象)妻(候補)世の男性(発言者)

  • おほかたの世につけて見るには咎なきも・わがものとうち頼むべき選らむに》A・B
    普通のつきあいをする分には難がなくても、妻として信のおける人を選ぶとなると、
  • 多かる中にも・えなむ思ひ定むまじかりける》C・D
    多くの女性から選ぶにしても、この人と思い定めることはなかなかできないものです。

分岐型:A<B<(C<)D

  • A<B<(C<)D:A<B<D、C<D
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:に…にもえなむ思ひ定むまじかりける/五次

〈[男性]〉〈[女性]〉おほかたの世につけて見る〉には咎なき わがものとうち頼むべきを選らむ 多かる中にもえなむ思ひ定むまじかりける
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • この意見は頭中将「そもまことにその方を取り出でむ選びにかならず漏るまじきはいと難しや/02-018」の言い換えであり、頭中将の論とする。

★ ★

語彙編

おほかたの世

世間一般の男女の関係。一夫一婦制が確立する以前の状況である点に留意したい。

うち頼む

「うち」はすっかり。少しではない。

おさらい

おほかたの世につけて見るには咎なきも わがものとうち頼むべきを選らむに 多かる中にもえなむ思ひ定むまじかりける

★ ★ ★