さまざまの人の上ど 047
解読編
目次
帚木 原文 現代語訳 第4章01
さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
難易度難易度☆☆☆
難易度難易度☆☆☆
(頭中将と左馬頭)お互いさまざまな人の身の上を論じ比べながら、
解釈の決め手
語り合はせつつ:頭中将と左馬頭が代わる代わる話し手になる
「合はせ」とあるので、二人以上の意見が必要であり、実質的には頭中将と左馬頭の二人である。従って、この後の議論も左馬頭のものとされているが、頭中将と左馬頭が、代わる代わる様々の女性を戦わせ、妥協し、結論に向かおうとしていると考えるのが自然である。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:発言者(頭中将と左馬頭)
- 《さまざまの人の上どもを語り合はせつつ》A
お互いさまざまな人の身の上を論じ比べながら、
直列型:A
- A:A
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:を語り合はせつつ/一次
〈[頭中将と左馬頭]〉さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
- 070「語り合はせつつ」→「など隈なきもの言ひも定めかねていたくうち嘆く/02-061」
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おさらい
さまざまの人の上どもを語り合はせつつ
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