近き御厨子なる色々 010

2019-09-29☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第2章02

ちか厨子づしなるいろいろかみなるふみどもをでて 中将ちゆうじやうわりなくゆかしがれ 
難易度☆☆☆
手元の御厨子に入っている様々な色の紙に書かれた手紙を引き出して、中将がむやみに読みたがったところ、

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:頭中将

  • 近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて》A
    手元の御厨子に入っている様々な色の紙に書かれた手紙を引き出して、
  • 中将わりなくゆかしがれば》B
    中将がむやみに読みたがったところ、

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:ゆかしがれば/二次

近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて 〈中将〉わりなく019かしがれば
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 019「ゆかしがれば」→「許したまはね(ば)/02-011」→「(見所はあらめと)怨ずれ(ば)/02-012」→「とり隠したまひつ/02-014」

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語彙編

御厨子

調度品や書物などをしまう戸棚。

手紙。

わりなく

割り切れなさから生じる感情。そんな権利もないのにやけに、むやみやたらと。

ゆかしがれ

単に読みたいだけでなく、その恋文が届いた背景、相手のことなど漠然と知りたい意味をふくむ。

おさらい

近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて 中将わりなくゆかしがれば

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