つれづれと降り暮ら 009

2019-10-07☆☆☆:特別な問題点はない02 帚木

解読編

帚木 原文 現代語訳 第2章01

つれづれとらしてしめやかなるよひあめに 殿てんじやうにもをさをさひとずくなに おん宿直とのゐどころれいよりはのどやかなるここするに おほ殿となぶらちかくてふみどもなどたま 
難易度☆☆☆
所在ないまま雨に日が暮れしめやかな宵の雨に、殿上の間もすっかり人少なで、御曹司もいつもよりはのどやかな心地がして、光の君は灯火近くで書物などをご覧になっている。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:天候内裏の様子光源氏

  • つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に》A
    所在ないまま雨に日が暮れしめやかな宵の雨に、
  • 殿上にもをさをさ人少なに・御宿直所も例よりはのどやかなる心地するに》B・C
    殿上の間もすっかり人少なで、御曹司もいつもよりはのどやかな心地がして、
  • 大殿油近くて書どもなど見たまふ》D
    光の君は灯火近くで書物などをご覧になっている。

直列型:A<B<C<D

  • A<B<C<D:A<B<C<D
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:近くて…など見たまふ/三次

つれづれと降り暮らして しめやかなる宵の018に 殿上にもをさをさ〈人〉少な 〈[光源氏]〉御宿直所例よりのどやかなる心地するに 大殿油近くて書どもなど見たまふ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 018「雨に」(屋外の状況)「人少なに」(屋内の状況)「のどやかなる心地するに」(心の状況):「に」を並記で、リズムとスタイリッシュな形式美が生まれる。

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語彙編

殿上

殿上の間。清涼殿の南廂にある殿上人の詰め所。

御宿直所

光源氏の曹司(桐壺)。「この大臣の御宿直所は昔の淑景舎なり(澪標)」

大殿油

貴人が使用する灯火。

書物。

ども

複数あることを示す。

おさらい

つれづれと降り暮らしてしめやかなる宵の雨に 殿上にもをさをさ人少なに 御宿直所も例よりはのどやかなる心地するに 大殿油近くて書どもなど見たまふ

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