藤壺と聞こゆ    132

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第9章06

ふぢつぼこゆ 難易度☆☆☆
藤壺と申し上げる。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:

  • 藤壺と聞こゆ》A
    藤壺と申し上げる。

直列型:A

  • A:A
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:と聞こゆ/一次

〈[世人]〉藤壺と聞こゆ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 藤壺聞こゆ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 藤壺と聞こゆ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

★ ★

語彙編

藤壺

藤壺は清涼殿の北にある飛景舎(ひげいしゃ)のことで、藤が植えられていることから藤壺の異称を持ち、宮もその名で呼ばれた。

聞こゆ

文中にないがこの文の主語は宮中の人々で、「聞こゆ」は「言ふ」の謙譲語。「言ふ」の動作対象である藤壺の宮に対する敬意表現である。桐壺更衣の場合には「御局は桐壺なり/01-015」と表現されていた。ここでは局の名前の紹介のため、名乗り表現ではないとも考えられるが、生前に桐壺の名が出るのはこの箇所のみであり、この部分を名乗りでないとするなら、生前名乗りのないままであったことになる。いずれにしろ、扱いのうえで藤壺の宮とは好対照をなす。

おさらい

藤壺と聞こゆ

★ ★ ★