弁もいと才かしこき 122
解読編
桐壺 原文 現代語訳 第8章17
弁もいと才かしこき博士にて 言ひ交はしたることどもなむ いと興ありける
難易度☆☆☆
右大弁も才学並外れた学者であって、相人と取り交わした数々の逸話は誠に興味深いものでした。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:右大弁/語り手の感想
- 《弁もいと才かしこき博士にて》A
右大弁も才学並外れた学者であって、 - 《言ひ交はしたることどもなむ いと興ありける》B
相人と取り交わした数々の逸話は誠に興味深いものでした。
直列型:A<B
- A<B:A<B
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:どもなむ…興ありける/二次
〈弁〉もいと才かしこき博士にて 言ひ交はしたる〈こと〉どもなむ いと興ありける
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
附録:助詞・敬語の識別・助動詞
- 弁もいと才かしこき博士にて 言ひ交はしたることどもなむ いと興ありける
- 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
- 弁もいと才かしこき博士にて 言ひ交はしたることどもなむ いと興ありける
- 尊敬語 謙譲語 丁寧語
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語彙編
言ひ交はしたる
高麗人の相人を取り交わした漢詩文。
おさらい
弁もいと才かしこき博士にて 言ひ交はしたることどもなむ いと興ありける
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