いみじき武士仇敵な 115

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第8章10

いみじき武士もののふあだかたきなりとも てはうちまれぬべきさまのしたまへれ  えさしはなちたまは  難易度☆☆☆
猛き武士や仇敵であっても、見ればつい微笑まれるご様子でいらっしゃるので、弘徽殿方もうっちゃっておくわけにはいかない。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:光源氏弘徽殿の女御ほか

  • いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれば》A
    猛き武士や仇敵であっても、見ればつい微笑まれるご様子でいらっしゃるので、
  • えさし放ちたまはず》B
    弘徽殿方もうっちゃっておくわけにはいかない。

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:えさし放ちたまはず/四次

〈[御子]〉いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさま184したまへれ 〈[弘徽殿の女御]〉えさし放ちたまはず
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 184「うち笑まれぬべきさまのしたまへれば」:格助詞「の」の連用修飾語的用法(のように)

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • いみじき武士仇敵なりとも 見うち笑まれぬべきさましたまへ えさし放ちたまは
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれば えさし放ちたまは
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

なりとも

であってもという仮定。敵対する相手方であっても。弘徽殿の女御たち。源氏身びいきな私でも、ちょっとおおげさ過ぎて臭みを感じる。

さし放ち

うっちゃる。無視する。相手にならない。

おさらい

いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれば えさし放ちたまはず

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