思し召しやりつつ 099
解読編
桐壺 原文 現代語訳 第7章19
思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
難易度☆☆☆
帝は若宮の里を思やりになりながら、灯火をともし尽くして起きておられる。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:帝
- 《思し召しやりつつ・灯火をかかげ尽くして起きおはします》 A・B
帝は若宮の里を思やりになりながら、灯火をともし尽くして起きておられる。
直列型:A<B
- A<B:A<B
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:をかかげ尽くして起きおはします/二次
〈[帝]〉思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
附録:助詞・敬語の識別・助動詞
- 思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
- 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
- 思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
- 尊敬語 謙譲語 丁寧語
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語彙編
灯火をかかげ尽くして起きおはします
長恨歌の詩句「孤灯挑尽未成眠(孤灯かかげ尽くして未だ眠りを成さず)」を受ける。
おさらい
思し召しやりつつ、灯火をかかげ尽くして起きおはします
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