いとすさまじうもの 096

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第7章16

いとすさまじうものしとこしす このごろのしきたてまつるうへびとにようばうなどは かたはらいたしときけ  難易度☆☆☆
ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:上人・女房など

  • いとすさまじうものしと聞こし召す A
    ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。
  • このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり》B
    近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。

中断型:AφB

  • AφB:A、B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:と聞こし召す/二次φは…と聞きけり/二次

〈[帝]〉いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる〈上人女房など〉は かたはらいたしと聞きけり
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • いとすさまじうものし聞こし召す こごろ御気色見たてまつる上人女房など かたはらいたし聞きけり
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

すさまじう

勢いが手に負えない感覚。

ものし

邪魔で動かせないことから来るいらだちの感情。

このごろの御気色を見たてまつる上人女房など

「このごろの御気色を見たてまつる」とするのは、帝が特に心を許した者たちであろう。「心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて/01-082」とある。

上人

殿上人。

おさらい

いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり

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