これもわりなき心の 071

2019-10-02☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第6章07

これもわりなきこころやみになむと ひもやらずむせかへり まふほどに  
難易度☆☆☆

こんな世迷いごとも心の闇がと、言いも果てずむせ返ってしまわれるうちに、夜も更けゆく。

解釈の決め手

わりなき心の闇:気持ちの整理がつかない

「わりなし」は理屈ではわりきれない気持ちの形容。娘が亡くなったのは、決して帝の寵愛のせいではないことはわかっているが、残された母として気持ちが整理できないでいる。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:母君

  • これもわりなき心の闇になむと・言ひもやらずむせかへりたまふほどに》A・B
    こんな世迷いごとも心の闇がと、言いも果てずむせ返ってしまわれるうちに、
  • 夜も更けぬ》C
    夜も更けゆく。

直列型:A<B<C

  • A<B<C:A<B<C
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:に…も更けぬ

〈これ〉もわりなき心の闇になむ 〈[母君]〉129ひもやらずむせかへりたまふほど 〈夜〉も更けぬ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 129「言ひもやらずむせかへりたまふ」:「暮れまどふ心の闇も/01-067」から「これもわりなき心の闇になむ」までを受ける。

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • これわりなき心闇になむ 言ひやらむせかへりたまふほど 夜更け
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • これもわりなき心の闇になむと 言ひもやらずむせかへりたまふほどに 夜も更けぬ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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おさらい

これもわりなき心の闇になむと 言ひもやらずむせかへりたまふほどに 夜も更けぬ

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