見たてまつりて く 066

2019-10-02☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第6章02

たてまつりて くはしうありさまもそうしはべらまほしきを ちおはしますらむに けはべりぬべし とていそ 
難易度☆☆☆

お見舞い申し上げて、詳しくご様子も奏上いたしたいところではございますが、お待ちになっておいででしょうし、夜も更けてしまいましょう、と帰り支度をする。

解釈の決め手

御ありさまも:使者の主目的は何か

母君が光源氏を参内させる意思があるのかどうかの確認が、帝の使者としての第一の目的。すでにそれは果たされた。光源氏の様子は女房たちから帝は問いただすルートを持っているのである。ここに「も」があることで、命婦の使者の目的の主と従の区別が闡明になる。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:命婦光源氏

  • 見たてまつりて・くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを A・B
    お見舞い申し上げて、詳しくご様子も奏上いたしたいところではございますが、
  • 待ちおはしますらむに・夜更けはべりぬべし C・D
    お待ちになっておいででしょうし、夜も更けてしまいましょう、
  • とて急ぐ》E
    と帰り支度をする。

分岐型:A<B<(C<)D<E

  • A<B<(C<)D<E:A<B<D<E、C<D
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:とて急ぐ/四次

〈[命婦]〉@見たてまつりて くはしう120ありさまも奏しはべらまほしき 〈[帝]〉待ちおはしますらむ 〈夜〉更けはべりぬべし とて急ぐ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 120「御ありさまも奏しはべらまほしきを」→「夜更けはべりぬべし」

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 見たてまつり くはしう御ありさま奏しはべらまほしき 待ちおはしますらむ 夜更けはべりぬべし 急ぐ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • たてまつりて くはしうありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

らむ

現在推量。

ぬべし

完了してしまう。夜が更けることがし終わってしまう。

急ぐ

帰り支度をする。

おさらい

見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ

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