泣く泣く 夜いたう 074

2019-10-02☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第6章10

く いたうけぬれば よひぐさずおんかへそうせむと いそまゐ 
難易度☆☆☆

命婦は泣きながら、夜もひどく更けましたので、今夜のうちにご返事を奏上しませんとと、帰参を急ぐ。

解釈の決め手

御返り:母君の返書

復命との解釈が一般的である。復命は帝に対して使者としての報告をすることであり、「御」は帝に対する敬意となる。しかし、「御返り御覧ずれば/01-085」とあり、母北の方の返書を「御返り」としているので、ここも母北の方の返書と考える。「御」は主体である母北の方に対する敬意と考えておく。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:命婦

  • 泣く泣く 夜いたう更けぬれば・今宵過ぐさず御返り奏せむと・急ぎ参る》A・B・C
    命婦は泣きながら、夜もひどく更けましたので、今夜のうちにご返事を奏上しませんとと、帰参を急ぐ。

分岐型:A<(B<)C

  • A<(B<)C:A<C、B<C
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:泣く泣く…と急ぎ参る/三次

141く泣く 〈夜〉いたう更けぬれ 〈[命婦]〉今宵過ぐさず御返り奏せむと 急ぎ参る
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 141「泣く泣く」→「急ぎ参る」

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 泣く泣く 夜いたう更けぬれ 今宵過ぐさ御返り奏せ 急ぎ参る
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 泣く泣く 夜いたう更けぬれば 今宵過ぐさず返り奏せむと 急ぎ参る
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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おさらい

命婦は泣きながら、夜もひどく更けましたので、今夜のうちにご返事を奏上しませんとと、帰参を急ぐ。

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