人柄のあはれに 情 044

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第4章09

ひとがらのあはれに なさけありしおんこころを 主上うへにようばうなどもひしのびあへ 
難易度☆☆☆

人柄がよく情愛こまやかなあの方の御心を、帝つきの女房たちも恋いしのび合うのだった。

解釈の決め手

主上の女房

帝付きの女官。桐壺更衣はしばしば「おしなべての上宮仕へ」をさせられていたことが述べられている。主上の女房とはいつも顔をつき合わせていたので、本来、気心が一番わかっていた。しかし、近い存在なだけに嫉妬で目がくらむことにもなったであろう。「も」は「もの思ひ知りたまふ/01-043」に加え。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:桐壺更衣主上の女房など

  • 人柄のあはれに・情けありし御心》A・B
    人柄がよく情愛こまやかなあの方の御心を、
  • 主上の女房なども恋ひしのびあへり C
    帝つきの女房たちも恋いしのび合うのだった。

分岐型:A+B<C

  • A+B<C:A+B<C
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:を…なども恋ひしのびあへり/二次

[桐壺更衣の]088柄〉のあはれに 〈情け〉ありし御心を 〈主上の女房〉なども恋ひしのびあへり
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 088「人柄のあはれに」「情けありし御心」(御心の情けありし語順転倒)(並列)→「を」

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 人柄あはれに 情けあり御心 主上女房など恋ひしのびあへ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 人柄のあはれに 情けありし心を 主上の女房なども恋ひしのびあへり
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

あはれに

「に」は「なり」の(形容動詞の)連用形。「あはれであり」という連用形が後の語句と並列関係であることのマークになっている。

おさらい

人柄のあはれに 情けありし御心を 主上の女房なども恋ひしのびあへり

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