はかなく日ごろ過ぎ 046

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第4章11

はかなくごろぎて のちのわざなどにもこまかにとぶらはせたま 
難易度☆☆☆

はかなく日が経ち、七日七日の法事などにもねんごろに弔問の使者をお立てになった。

解釈の決め手

はかなく

「はかなし」の「はか」は「はかどる」。順調にものごとが進み、成果が得られている状態。時間経過と成果が比例していることを表すが、「はかなし」は時間が経過しても手に入るものが少ない、あるいは皆無な状態。帝の気持ちになって語り手がとらえた表現。頼りを失った喪失感。帝の心象風景。

後のわざなどにも

七日七日の法要。「などにも」とあるので、仏事に限らず、あれやこれやと更衣の母の元に使いを出したことが知られる。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:桐壺更衣

  • はかなく日ごろ過ぎてA
    はかなく日が経ち、
  • 後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふB
    七日七日の法事などにもねんごろに弔問の使者をお立てになった。

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:などにも…とぶらはせたまふ/二次

はかなく〈日ごろ〉過ぎて 〈[帝]〉後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • はかなく日ごろ過ぎ 後わざなどこまかにとぶらはたまふ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • はかなく日ごろ過ぎて 後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

とぶらはせたまふ

帝が使者をお遣わしになるの意味。「せ」は使役。

おさらい

はかなく日ごろ過ぎて 後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふ

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