初めより おしなべ 010

2019-09-27☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第2章04

はじめより おし べてのうへみやづかへしたまふべき きはにはあらざり 
難易度☆☆☆

もとより帝の側仕えのような雑事をしなければならない身分ではございませんでした。

解釈の決め手

上宮仕へ

天皇の側仕えで、帝の身の回りの世話をする。後宮に自分の局を持つ更衣とは比較にならない下位の女官。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:桐壺更衣

  • 初めより・おしなべての上宮仕へしたまふべき・際にはあらざりきA・B・C
    もとより帝の側仕えのような雑事をしなければならない身分ではございませんでした。

分岐型:A<(B<)C

  • A<(B<)C:A<C、B<C
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:より…際にはあらざりき/二次

〈[桐壺更衣]〉030より おしなべての上宮仕へしたまふべき 際にはあらざりき
  • [情報の階層化]〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 030「初めより」→「にはあらざりき」

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 初めより おしなべて上宮仕へしたまふべき あらざりき
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 初めより おしなべての上宮仕へしたまふべき 際にはあらざりき
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

おしなべての

一般の。

身分。

客観的事実としてそうだ。「けり」は気分と関わる助動詞(mode)だが、「き」は客観的。

おさらい

初めより おしなべての上宮仕へしたまふべき 際にはあらざりき

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