角髪結ひたまへる  147

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第10章07

角髪みづらひたまへる つらつき かほのにほひ さま へたまはむことしげな  難易度☆☆☆
角髪(みずら)をお結いの顔立ち顔のつや、童子のお姿をお変えになることが帝には惜しまれたのです。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:光源氏帝の心情

  • 角髪結ひたまへるつらつき 顔のにほひ さま変へたまはむこと・惜しげなり》A・B
    角髪(みずら)をお結いの顔立ち顔のつや、童子のお姿をお変えになることが帝には惜しまれたのです。

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:惜しげなり/三次

〈[帝]〉223結ひたまへる つらつき 顔のにほひ さま 変へたまはむ〈こと〉惜しげなり
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 223「髪結ひたまへる」→「つらつき」「顔のにほひ」「さま」並列→「変へたまはむ」/「つらつき」「顔のにほひ」を同格の「さま」が受けると考えてもよいが、文法的根拠が薄い

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 角髪結ひたまへる つらつき 顔にほひ さま 変へたまはこと惜しげなり
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 角髪結ひたまへる つらつき 顔のにほひ さま 変へたまはむこと惜しげなり
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

角髪

子供の時の髪型。頭の中心で左右に髪を分け、耳の上で輪をつくるもの。

さま変へたまはむ

「さま変ふ」(下二段)は他動詞。自動詞は「さま変はる」(四段)。童子の姿を変化させる主体は光源氏ではなく、元服をとりしきる帝であろう。童形を変える直前になって,「この君の御童姿いと変へまうく思せど/01-141」と同じ心情にまた襲われたのである。

おさらい

角髪結ひたまへる つらつき 顔のにほひ さま 変へたまはむこと惜しげなり

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