所々の饗など 内蔵 144

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第10章04

ところどころきやうなど 内蔵くらづかさこくさうゐんなど おほやけごとつかうまつれる おろそ なることもぞと とりわきおほごとありて きよらをくしてつかうまつれ  難易度☆☆☆
臣下それぞれに饗す膳などは、内蔵寮(くらづかさ)や穀倉院などが役人仕事であたっては気持ちが籠もらぬと、特別に帝のご指図があって贅美を尽くした物に仕上がった。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:儀式を務める役人

  • 所々の饗など 内蔵寮穀倉院など 公事に仕うまつれる・おろそかなることもぞと》A・B
    臣下それぞれに饗す膳などは、内蔵寮(くらづかさ)や穀倉院などが役人仕事であたっては気持ちが籠もらぬと、
  • とりわき仰せ言ありて・清らを尽くして仕うまつれり》C・D
    特別に帝のご指図があって贅美を尽くした物に仕上がった。

直列型:(A<B<)C<D

  • (A<B<)C<D:A<B<C<D
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:を尽くして仕うまつれり/四次

222々の饗など 内蔵寮穀倉院など 〈[役人]〉公事仕うまつれる〉 おろそかなることもぞ とりわき〈仰せ言〉ありて 〈[役人]〉清らを尽くして仕うまつれり
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐
  • 「仕うまつれる」と「おろそかなることもぞ」との関係が明確でない。麦生文庫本は「を」を入れる。接続助詞または「こともぞ起こさんや」などの省略と考えるなら格助詞でつないでいる。今はテキストは変えず、「仕うまつれる」を「おろそかなることもぞ」の主語に立てる。
  • 「こともぞ」の下には述語が省略されている。自動詞「あらむや」「ありなむや」などを補って考えるとよい。
  • 222「所々の饗など」「内蔵寮穀倉院など」並列→「公事に仕うまつれる」

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 所々など 内蔵寮穀倉院など 公事仕うまつれ おろそかなること とりわき仰せ言あり 清ら尽くし仕うまつれ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 所々の饗など 内蔵寮穀倉院など 公事に仕うまつれる おろそかなることもぞと とりわき仰せ言ありて 清らを尽くして仕うまつれ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

所々

式後、各所で百官に対し、位ごとに祝いの膳が出た。

内蔵寮

宝物や献上品を管理した役所。

穀倉院

諸国の納税品を納める倉。

公事

公的な、型どおりの儀式。

おさらい

所々の饗など 内蔵寮穀倉院など 公事に仕うまつれる おろそかなることもぞと とりわき仰せ言ありて 清らを尽くして仕うまつれり

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