屯食禄の唐櫃どもな 164
解読編
桐壺 原文 現代語訳 第10章24
屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで 春宮の御元服の折にも 数まされり
難易度☆☆☆
屯食(とんじき)や下賜の品を入れた唐櫃なども所狭く並べられ、東宮の元服の時にも数はまさった。
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解析編
語りの対象・構造型・経路図
対象:若宮の元服の模様/東宮の元服の模様
- 《屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで・春宮の御元服の折にも数まされり》A・B
屯食(とんじき)や下賜の品を入れた唐櫃なども所狭く並べられ、東宮の元服の時にも数はまさった。
直列型:A<B
- A<B:A<B
- A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
- 〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
述語句・情報の階層・係り受け
構文:まで…にも数まされり/一次
屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで 春宮の御元服の折にも数まされり
- 〈主〉述:一朱・二緑・三青・四橙・五紫・六水 [ ]:補 /:挿入 @・@・@・@:分岐
附録:助詞・敬語の識別・助動詞
- 屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで 春宮の御元服の折にも数まされり
- 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
- 屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで 春宮の御元服の折にも数まされり
- 尊敬語 謙譲語 丁寧語
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語彙編
屯食
強飯(こわいい)の握り飯。身分の低い者のふるまわれる。
唐櫃
脚のついた櫃。
ところせきまで
ところせましと。
おさらい
屯食禄の唐櫃どもなどところせきまで 春宮の御元服の折にも数まされり
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