左馬寮の御馬 蔵人 161 ★☆☆

2019-10-11★☆☆:語義の洗い直しから01 桐壺,04 公的生活/出世・祝賀・行事

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第10章21

左馬寮ひだりのつかさおんむま 蔵人くらうどどころたか ゑてたまはりたま  難易度★☆☆
左馬寮の馬と、蔵人所の鷹は止り木に止まらせて下賜される。

解釈の決め手

蔵人所の鷹:見守る目と呪う目

馬と一緒に、蔵人所の鷹を止まり木に止まらせた状態で贈った。乗馬も狩も公家のたしなみ。六芸(礼・楽・射・書・御・数)のうちの御(ぎょ)と射(しゃ)にあたる。これは左大臣が賜った。「例のことなり」と断りがない。「限りある事に事を添へて/01-142」の「事を添へて」に当たるか。それ以外に事を添えたものはなさそうである。そうであれば、これが/01-159で説明した私的応援の証となる品である。鷹が贈られることが王朝人にとってどういった意味があったか、その内包は不明だが、外延としては、朱雀帝が夢でこの父帝に睨み付けられた時の目つき(目の隠喩)と関連すると思う。源氏物語の細部と大構造は曼荼羅図のように関連しあう。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:左大臣

  • 左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ》A
    左馬寮の馬と、蔵人所の鷹は止り木に止まらせて下賜される。

直列型:A

  • A:A
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:据ゑて賜はりたまふ/一次

〈[左大臣]〉左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • 左馬寮御馬 蔵人所鷹 据ゑ賜はりたまふ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • 左馬寮の馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

左馬寮の御馬

左馬寮で飼育されている馬。

おさらい

左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ

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