かうぶりしたまひて 150

2019-09-25☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,04 公的生活/出世・祝賀・行事

解読編

桐壺 原文 現代語訳 第10章10

かうぶりしたまひて おんやすみどころにまかでたまひて おんたてまつへて りてはいしたてまつりたまふさまに みなひとなみだとしたま  難易度☆☆☆
若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、皆ひと涙をお流しになった。

解析編

語りの対象・構造型・経路図

対象:光源氏元服に参列した人々

  • かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま》A
    若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、
  • 皆人涙落としたまふ》B
    皆ひと涙をお流しになった。

直列型:A<B

  • A<B:A<B
  • A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
  • 〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列 〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

述語句・情報の階層・係り受け

構文:に…落としたまふ/二次

〈[光源氏]〉かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま 〈皆人〉落としたまふ
  • 〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]:補 /:挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

  • かうぶりしたまひ 御休所まかでたまひ 御衣奉り替へ 下り拝したてまつりたまふさま 皆人涙落としたまふ
  • 助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
  • かうぶりしたまひて 休所にまかでたまひて 奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ
  • 尊敬語 謙譲語 丁寧語

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語彙編

かうぶりしたまひて

描かれていないが、引入の大臣による加冠の儀式は終わったのである。儀式における大臣の心境は、帝との歌のやりとりを通して後に語られる/01-159/01-160。

御休所

清涼殿の殿上の間の南の下侍(しもさぶらい)があてられた。

御衣奉り替へ

儀式様から拝舞様に服装を変える。「奉り」は本動詞で「着る」の尊敬語。

拝し

帝へのお礼の拝舞。

おさらい

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

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